西尾維新 『悲鳴伝』

うーん・・・

面白いか面白くないかといえば、面白くない。
というか胸糞悪い



ヒーローというものの実というか、こういうのもヒーローだよね、一応
みたいなことをやった話なのだが


思考実験としてはありなのかなあ・・・
数字としての死と、目の前の死
あるいは目の前の死を数字に変えるようなことが延々と続いて
読んでて気持ちのいい代物ではないし、後味もまったくもってよろしくない


西尾作品というのはけっこうバタバタ人が死ぬ話が多い
それも自然死やよくあるかっこいい死に様みたいなのはなく
大体は無残に、道半ばにぶっ殺されてしまう。

アニメ化されてない「壊れた世界」シリーズや「戯言」「人間」シリーズは
後者は殺人鬼と殺し屋にスポットライトの当たる話なので、当然なのだが
なまじ変則的なキャラを立てるのが芸風な著者だけに
そういう人らが輪切りにされたり首をねじ切られたりする様は結構ショッキングで
それでいて中の人たちは案外気にしないのもなんとも・・・
「そういうキャラ」ってことになってんだけど。

ぼくは結構この「死ぬのが判ってる人の話」みたいなのが
個人的にアタリが多くて
それは「死ぬ」という、物語において究極的なバッドエンドを
どういう経路で迎えるのか、というのがあって
その人物の犯した間違いだの、生き様だのが集束していく様が
謎解きの解決のような感覚を覚えるからかもしれない。

しかもこの場合、答えだけが先にあり
謎は答えを知った段階では大枠だけで
大体あとに組み立てられたものなんだよね。
それでいて、答えを別売りできるようにしなければならない。
これって当たり前なことだけど、かなり難しいだと思う。


でいろいろ話がそれたわりにいいたかったのは
今回のこの『悲鳴伝』、別に大してそういうのはなくて
とりあえず理不尽に死ぬだけ、という印象しかない

ひたすら空しく胸糞が悪い・・・





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